派遣運転手にも責任がある
どのような事情で派遣の運転手をするかは人それぞれでしょうが、例え派遣であっても、責任を持って仕事をすることは重要です。運転手は、サービス業です。運ぶものが何か、車の運転以外にする仕事は何か、などもまたそれぞれですが、お客様が必要とするものを必要に応じた運び方をするのが運転手であり、そのニーズを満たしてこそ仕事が成り立つのです。ですから、正規雇用であろうと派遣であろうと、その本質は変わりません。そして責任を持って仕事をした場合としなかった場合とでは、その後の人生が変わる場合だってあるのです。
誠実さや優秀さは評価されるのが社会
例えば、人を運ぶタクシー運転手のことを考えてみましょう。笑顔できちんと挨拶をしてくれたり、お客さんの意図をしっかりくみ取って走行経路を選んでくれたり、走行中にリラックスできるよう気をつかってくれたりする運転手に出会った場合、お客さんはどうなるでしょうか。もちろん、良い気分になるでしょう。そして会社にそれを伝えてくれたり、またその会社のタクシーを使ってくれたり、後日その運転手を指名してくれたりするかもしれません。
一方、仏頂面で挨拶もろくにできず、気が利かず、自分が話したいことだけを話すような運転手に出会った場合、お客さんはどうなるでしょうか。当然、逆のことが起きるでしょう。そして、もう二度とあの会社のタクシーは使いたくない、あの運転手の車には乗りたくない、と思うはずです。もちろん、一回の乗車でそれらのことが起きるとは限りません。しかし、人の評判とは蓄積され、広がるものです。例え派遣運転手であっても、責任を持って仕事をすれば、その誠実さや優秀さは評価されていくのがこの社会ではないでしょうか。
運転手の派遣は、大手企業を中心に需要が高まりつつあり、特に事故や違反の経歴がない人や、重役の送迎の経験が豊富な人が必要とされています。